広尾プライム皮膚科 お知らせ
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美容コラム
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角栓の押し出しは絶対NG!毛穴詰まりをさらに悪化させる4つの間違ったセルフケア
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ポツポツと目立つ毛穴の詰まり。指で押し出したり、ピンセットで引き抜いたらスッキリした。そんな経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
SNSで見かける「毛穴がごっそり綺麗になる系」の動画や、「角栓が取れると話題の商品」を試したくなる気持ちもとてもよく分かります。
しかし、そのお手入れが毛穴の詰まりをさらに悪化させ、毛穴が「閉じない状態」へと追い込んでいるかもしれません。今回は、やりがちな「4つの間違ったNGセルフケア」とその理由について、専門医の視点から分かりやすく解説します。
監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)
そのケアが裏目に?毛穴を悪化させる4つのNGケア
毎日一生懸命に行っている毛穴ケアが、実は肌に大きな負担を与えているケースは少なくありません。毛穴詰まりを悪化させる代表的なNGケアは、以下の4つです。
これらは肌を傷つけ、皮脂分泌を増やしてしまうリスクがあります。これらのお手入れがなぜ毛穴トラブルを深刻化させてしまうのか、それぞれのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
①指や器具による角栓の押し出し
②剥がすタイプの毛穴パック
③スクラブや酵素洗顔の過度な使用
④クレンジング時の強い摩擦(こすりすぎ)
NGケア1:指やピンセットによる「角栓の押し出し」
詰まった角栓を指で挟んでギュッと押し出したり、コメドプッシャーなどの器具やピンセットで強引に引き抜いたりするケアです。
一見、その場ですぐに角栓が取れてスッキリしたように見えますが、肌へのダメージは甚大です。強い圧力がかかることで毛穴の周囲の皮膚組織を傷つけ炎症を起こし、赤みが長引いたり、最悪の場合はクレーターのようなデコボコした跡が残ってしまう場合があります。
また、無理に引き抜かれた毛穴はポッカリと広がった状態で定着し、以前よりもさらに大きな角栓が詰まりやすくなるという悪循環に陥ります。
NGケア2:強力に粘着して剥がすタイプの「毛穴パック」
鼻などに貼り付け、乾いてからペリペリと勢いよく剥がすタイプのシートパックです。
シートにくっついた角栓が目に見えるため達成感がありますが、角栓と一緒に「肌に必要な健やかな角質」までベリッと一緒に剥がし取ってしまいます。
表面の角質が無理やり奪われた肌は、急いでバリア機能を回復させようとして、未熟な角質を急いで作ります。これが「※角質肥厚(かくしつひこう)」を引き起こし、結果として数日後には前より硬い角栓が完成してしまうのです。
※角質肥厚(かくしつひこう)
「なぜ毛穴が詰まるの?角栓ができる根本原因と過剰な皮脂・角質肥厚のメカニズム」で解説しています
NGケア3:スクラブ洗顔や酵素洗顔を「頻繁に使いすぎ」
ざらつきを一掃するために、ツブツブの入ったスクラブや、タンパク質を分解する酵素洗顔を毎日に使うケアです。
これらは適切に使えば効果的ですが、頻度が高すぎて「やりすぎ」になってしまうと逆効果です。必要な皮脂や未熟な角質まで容赦なく削ぎ落としてしまうため、肌は深刻なインナードライ(乾燥状態)に陥ります。
すると、肌は自衛のために「もっとあぶらを出して守らなきゃ!」と、通常よりも大量の皮脂を分泌するようになり、より毛穴が詰まりやすい状態になります。
NGケア4:汚れを落とそうとするあまりの「ゴシゴシ摩擦」
クレンジングや洗顔の際、角栓を溶かそうとして指先で何度も毛穴の周りをクルクルと強くこすったり、時間をかけすぎたりするケアです。
お肌にとって「摩擦」は最大の敵です。ゴシゴシこすられた毛穴は、刺激によって防御反応を起こし、皮膚が硬く分厚くなってしまいます(過角化)。出口が硬く狭くなった毛穴は、中の皮脂をスムーズに排出できなくなるため、角栓が詰まる原因になります。
間違ったケアを続けるリスク
これらのNGケアを「すっきりするから」と繰り返していると、単に角栓が詰まるだけでなく、セルフケアでは元に戻せない以下のような毛穴トラブルへと発展する場合があります。
1.すり鉢状に広がる「形状記憶毛穴」
何度も強い刺激を与えられた毛穴の出口は、炎症によって周囲の皮膚が削られ、クレーターのようにクローバー型やすり鉢状に開いたまま固まってしまいます。こうなると、角栓が詰まっていなくても「毛穴の影」のせいで常にポッカリ開いて見えるようになります。
2.色素沈着による「メラニン毛穴(黒ずみ)」
パックの刺激やゴシゴシこする摩擦によってメラニンが大量に生成され、毛穴のフチがシミのように茶黒く色素沈着を起こします。「洗っても黒ずみが落ちない」という場合、角栓の汚れではなく、間違ったケアによる色素沈着である可能性が高いのです。
今日から始める!もう詰まらせないための「3つの工程」
毛穴詰まりがない滑らかな肌を手に入れるためには、お肌の構造に合わせた「正しい工程」へのシフトが必要です。今日から実践できる3つの工夫を見ていきましょう。
【工程1:洗浄】手のひら全体で洗う「摩擦レス」
こする刺激は毛穴の出口を硬くし、詰まりを悪化させます。たっぷりの泡をクッションにして手のひらで優しく洗いましょう。
【工程2:保湿】水分を主役にした「インナードライ対策」
皮脂の出すぎは肌内部の乾燥が原因です。油分の強いクリームで毛穴を塞ぐのではなく、みずみずしい化粧水や美容液を重ねづけして肌を潤いで満たし、過剰な皮脂を抑えます。
【工程3:保護】自浄作用を信じる「見守る忍耐」
角栓を抜くと、防衛反応でさらに頑固な角栓が生まれます。触らずそっとしておくことで肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常化し、不要な角栓は日々の洗顔で自然と排出されます。
毛穴詰まりの改善とは、洗浄・保湿・保護の3つの工程で肌を整え、毛穴が自然と閉じる力を引き出すことなのです。
まとめ
毛穴を綺麗にしたいという前向きな気持ちが、間違ったセルフケアによってお肌を傷つけてしまってはもったいないですよね。今日からのスキンケアを「優しく、育てるケア」に変えて、健やかな素肌の土台を作っていきましょう。
もし、これまでのNGケアによって毛穴の周りが既に硬くなっていたり、開いたまま戻らない状態であれば、セルフケアだけで改善することが困難な場合があります。
セルフケアではなかなか変化が見られず、炎症が長引いたり悪化したりする場合は、なるべく早めに医師にご相談ください。
毛穴詰まりのNGケアに関するよくあるQ&A
Q1. すでに押し出しを続けて毛穴が広がってしまった場合、元通りにはなりませんか?
A.時間がかかりますが、諦める必要はありません。まずは押し出しを完全にストップし、徹底的な保湿と摩擦レスな生活を数週間続けて肌のキープ力を育てましょう。どうしても閉じない形状記憶毛穴には、肌の内側から再生を促す美容医療のアプローチ(マイクロニードル治療など)が非常に効果的です。
Q2. 剥がすパックではなく、洗い流す「クレイ(泥)パック」なら毎日やっても大丈夫?
A.クレイパックは剥がすパックに比べて肌に優しいですが、毎日の使用はおすすめしません。クレイは吸着力が強いため、頻繁に使いすぎると肌の水分や必要な油分まで奪い去り、乾燥による皮脂の過剰分泌を招くことがあります。週に1〜2回程度、スペシャルケアとして優しく取り入れるのが正解です。
Q3. 綿棒にオイルを浸して小鼻をコロコロするケアは安全ですか?
A.一見優しそうに見えますが、実は注意が必要です。綿棒という硬い「点」で肌をこすることになるため、自分が思っている以上に毛穴の局所に強い摩擦ダメージを与えています。ざらつきが一時的に取れたとしても、毛穴を硬くして詰まりを悪化させるリスクがあるため、控えた方が無難です。
Q4. 毛穴の黒ずみを隠したくてファンデーションを厚塗りしてしまうのですが、影響はありますか?
A.毛穴詰まりを悪化させる原因になります。厚塗りしたベースメイクやシリコン入りの毛穴下地は、クレンジングで落としきれずに毛穴の奥に残りやすく、それが皮脂や古い角質と混ざり合って新たな巨大な角栓を作ってしまいます。メイク時は薄づきを意識し、毛穴に詰まりにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品を選ぶのがおすすめです。
Q5. 酵素洗顔やスクラブは、どのくらいの頻度で使うのが正しいですか?
A.一般的なお肌であれば「週に1〜2回」程度が目安です。ただし、お肌が乾燥しているときや、赤み・ヒリつきがあるときは使用を完全に中止してください。また、顔全体に使うのではなく、ざらつきが特に気になるTゾーン(額や小鼻)だけに部分使いする工夫も、肌を傷つけないために有効です。