広尾プライム皮膚科

 
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あなたの毛穴はどのタイプ?詰まり毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴の見分け方と特徴

ふと鏡を見たときに気になる毛穴の存在。しかし、一口に「毛穴の悩み」と言っても、ポツポツとしたざらつき、ポッカリとした丸い穴、縦長に伸びた影など、その状態は人によって全く異なります。

毛穴が目立っている原因が違うのに、みんなと同じスキンケアを続けていては、いつまで経っても理想の滑らかな肌には近づけません。それどころか、肌質に合わないお手入れで症状を悪化させてしまう場合もあります。

大切なのは、いま自分の肌で起きている「毛穴のタイプ」を正しく見極め、原因に合わせた的確なアプローチを行うことです。今回は、代表的な3つの毛穴タイプの特徴と見分け方について、分かりやすく解説します。

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

 

自分の肌はどれ?代表的な3つの毛穴タイプと特徴

肌質や年齢、これまでのスキンケアの習慣によって、目立つ毛穴の性質は大きく3つのタイプに分類されます。

毛穴の悩みは、以下の3つに大きく分けられます。

①皮脂と角質が詰まった「詰まり毛穴」「黒ずみ毛穴」(角栓型)

②過剰な皮脂で出口が押し広げられた「開き毛穴」拡大型)

③加齢やハリ不足で縦長に伸びた「たるみ毛穴」(しずく型)

それぞれ原因が異なるため、タイプに合わせたケアが必要です。

まずは、それぞれの毛穴がどのような状態なのか、一目でわかる比較表でチェックしてみましょう。

 

 毛穴タイプ別の特徴・見分け方一覧表

毛穴のタイプ 主な見た目の特徴 触ったときの質感 主な原因
①詰まり毛穴 白〜黒のポツポツが見える ざらざら・硬い 皮脂の過剰分泌、角質肥厚(代謝の乱れ)
②開き毛穴 丸くポッカリ穴が開いている ベタつき・比較的滑らか 過剰な皮脂、過去の無理な角栓ケア
③たるみ毛穴 縦長(しずく型)に伸びている カサつき・ハリがない 真皮のコラーゲン減少、肌のたるみ

 

それぞれのタイプについて、さらに詳しい原因と見分け方のポイントを解説します。

 

タイプ1:触るとざらつく「詰まり毛穴(角栓毛穴)」

鼻の頭や顎(あご)によく見られる、毛穴の出口が完全に塞がってしまっているタイプ

☆見分け方のポイント!

鏡で見ると白っぽくポツポツした塊が見え、指で触ると「ざらざら」「ゴワゴワ」とした硬い感触があります。時間が経って表面が酸化すると、黒ずみ(イチゴ鼻)に変化するのも特徴です。

起きている原因

過剰に出た皮脂と、剥がれ落ちずに分厚くなった古い角質が毛穴の中で混ざり合い、塊になることで「角栓」を形成しています。

タイプ2:オイリー肌に多い「開き毛穴」

Tゾーン(額や鼻)を中心に、毛穴のフチが丸くポッカリと開いて目立っているタイプ

☆見分け方のポイント!

毛穴の中に詰まり(固形物)は見えませんが、小さな穴がクレーターのように開いて見えます。顔全体がテカりやすく、触るとヌルつきやベタつきを感じることが多いです。

起きている原因

皮脂の分泌量が非常に多いお肌に起こります。大量の皮脂を排出しようとして毛穴の出口が自然と押し広げられてしまっている状態や、過去に角栓を無理に押し出し続けたことで形状記憶のように開いてしまった状態です。

タイプ3:年齢とともに現れる「たるみ毛穴」

30代後半~40代以降、皮膚の弾力の低下により特に頬(ほお)のあたりに目立ち始めるエイジングサインを伴う毛穴です。

☆見分け方のポイント!

毛穴の形が丸ではなく、下に向かって「しずく型(楕円形)」に伸びています。頬を指で斜め上に軽く引っ張ると、毛穴が目立たなくなるのが大きな特徴です。

起きている原因

 肌の奥にある真皮層のコラーゲンやエラスチンが加齢・紫外線によって減少し、肌の土台(ハリ・弾力)が低下することで起こります。支えを失った皮膚が重力に負けてたるみ、それに引っ張られて毛穴が縦長に広がってしまうのです。

 

毛穴タイプに合わせたスキンケア

毛穴タイプが分かったら、お肌の構造に合わせた適切なアプローチへスキンケアを切り替えましょう。

  • 「詰まり毛穴」のスキンケア
    まずは角質ケアにより、厚くなった皮膚を優しく整え、毛穴の通り道をスムーズにすることが先決です。摩擦レスな洗顔で古い角質を溜め込まない環境を作り、インナードライ対策の保水ケアを徹底しましょう。
  • 「開き毛穴」のスキンケア
    出すぎる皮脂にブレーキをかけるため、食事のバランス(糖質・脂質を控える)を見直し、ビタミンC誘導体など、収れん系のスキンケアで肌をキュッと引き締めるアプローチが有効です。
  • 「たるみ毛穴」のスキンケア
    表面的なケアだけでなく、肌の内側のハリを取り戻すエイジングケアが必要です。レチノールやナイアシンアミドなどの成分を取り入れ、紫外線対策を徹底してコラーゲンの破壊を防ぎましょう。

スキンケアの基本は、どのタイプであっても「洗顔・保湿・紫外線ケア」にプラスして「摩擦レス」を目指すことが大切ですが、狙うべきポイントを絞ることで効率よく美肌を目指せます。

まとめ

自分の毛穴がどのタイプかを知ることは、美肌を目指すための第一歩です。

「詰まり」「開き」「たるみ」、それぞれの原因を理解し、お肌の構造に負担をかけない優しいケアを積み重ねていきましょう。

しかし、長年の習慣で完全に開いてしまった開き毛穴や、真皮層のコラーゲンが減少して生じたたるみ毛穴、そして頑固な詰まり毛穴は、セルフケアだけで滑らかな状態に戻すのは非常に困難です。

「正しいお手入れを続けているけれど、変化が見えない」と感じたときは、早めに専門医に相談しましょう。

毛穴のタイプ別に関するよくあるQ&A

Q1. 鼻は「詰まり毛穴」、頬は「たるみ毛穴」と、場所によって混在することはありますか?

A.はい、非常に多くの人にその混在(混合型)が見られます。顔のパーツによって皮脂腺の密度や加齢の影響の受けやすさは異なるため、鼻や顎は「詰まり・開きケア」、乾燥しやすいたるみがちな頬は「たるみケア」と、パーツごとにスキンケアの手順やアイテムを使い分けるのが賢い工夫です。

Q2. 自分の毛穴が「開き」なのか「たるみ」なのか判断がつきません。

A.最も簡単な見分け方は、上を向いて鏡を見る、あるいは頬の皮膚を斜め上に軽く引っ張ってみることです。これで毛穴が目立たなくなる場合は、肌のハリ低下が原因の「たるみ毛穴」です。引っ張っても毛穴の形や目立ち度合いが変わらない場合は、皮脂過剰による「開き毛穴」の可能性が高いと言えます。

Q3. 「開き毛穴」を冷やし化粧水や氷で冷やすと小さくなりますか?

A.一時的な引き締め効果はありますが、根本的な解決にはなりません。冷やすことで立毛筋(肌の細かい筋肉)が収縮し、一時的に毛穴が閉じたように見えますが、肌の温度が戻れば毛穴も再び元の状態に戻ります。冷やしすぎはかえって肌の赤みやバリア機能低下を招くこともあるため、注意が必要です。

Q4. 保湿を頑張っても「たるみ毛穴」のしずく型が治らないのはなぜですか?

A.たるみ毛穴の原因は肌の表面(角質層)の乾燥だけでなく、さらに奥にある「真皮層」のコラーゲンなどの減少(構造の崩れ)だからです。日々の保湿で表面をふっくらさせることは大切ですが、たるみ切ってしまった土台を化粧品だけで元の位置まで引き上げるのは構造上難しいため、自力でのケアに限界を感じやすいタイプです。

Q5. どのタイプの毛穴であっても、まず一番最初に改善すべきなのはどれですか?

A.最初のステップとして最も重要なのは、すべての毛穴トラブルの入り口である「詰まり毛穴(角栓)」の解消です。毛穴に硬い角栓が詰まった状態のままでは、開き毛穴も閉じるスペースがありません。まずは毛穴の通り道をクリアにし、肌の代謝サイクルを正常に戻してあげることが美肌への大原則です。