広尾プライム皮膚科

 
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毛穴の詰まり(詰まり毛穴)が治らないのはなぜ? 詰まりの原因と見直すべきセルフケア

毎日の洗顔やクレンジングを丁寧にしているのに、鼻やあごの「毛穴づまり」がなかなか改善しないと悩んでいませんか?

ポツポツとした毛穴詰まりを見つけると、「もっと洗わなければ」と考えがちです 。しかし、毛穴詰まりは「表面の洗い残しや汚れ」だけが原因ではありません 。

実は、クレンジングのしすぎや、無理に角栓を押し出すようなセルフケアが、肌のバリア機能を低下させ、毛穴が詰まりやすくなる悪循環を生んでいるケースが多いです 。

毛穴詰まりが起こる仕組みを正しく理解し、お肌に負担をかけないスキンケアへと切り替えていきましょう 。

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

毛穴に詰まる「角栓」の正体とは?

毛穴を押し出すと出てくる白い塊や、黒くポツポツと見えるもの。これを「角栓(かくせん)」と呼びます。

「角栓=ただの皮脂の塊」と思われがちですが、実はそれは誤解です。角栓の成分の約7割は「古い角質(タンパク質)」であり、残りの約3割が「皮脂」で構成されています。

タンパク質が主成分であるため、単にクレンジングオイルで油分を溶かすだけでは完全に落とすことが難しく、毛穴に残ってしまうのです。

なぜ毛穴は詰まる?主な3つの原因

毛穴の詰まり(角栓)が形成される背景には、肌の代謝(ターンオーバー)の乱れや皮脂の過剰分泌が関係しています。

原因①:ターンオーバー(肌の代謝)の乱れ

紫外線、乾燥、ストレス、加齢などによって肌のターンオーバーが乱れると、本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質が肌表面や毛穴の出口付近に溜まっていきます。これが皮脂と混ざり合うことで角栓が作られます。

原因②:皮脂の過剰分泌

ホルモンバランスの乱れや食生活、あるいは肌の乾燥による防御反応によって皮脂が過剰に分泌されると、毛穴から排出しきれなくなった皮脂が角質と混ざり合い、角栓を急速に成長させてしまいます。

原因③:メイク汚れや空気中の微粒子の残存

毎日のクレンジングが不十分で、ファンデーションなどのメイク汚れや、大気中のチリ・ホコリが毛穴に残ると、それが角栓の核となって詰まりを悪化させます。

これは絶対NG!毛穴を悪化させる間違ったケア

毛穴が気になるからといって、以下のようなケアを行っていると、毛穴がさらに開いたり、炎症を起こして黒ずんだりする原因になります。

指や器具で角栓を無理に押し出す 

肌や毛穴の周囲の組織を傷つけ、毛穴がクレーター状に広がって戻らなくなる原因になります。また、雑菌が入ってニキビ(炎症)を引き起こすリスクもあります。

粘着タイプの毛穴パックを頻繁に使う

角栓がゴッソリ取れるため爽快感はありますが、必要な角質まで一緒に剥がしてしまうため、肌のバリア機能が低下します。結果として肌が乾燥し、守ろうとしてさらに皮脂が分泌される悪循環に陥ります。

ゴシゴシと強い力で洗顔する、クレンジングを長時間行う

摩擦は美肌の大敵です。肌を強く擦ると角層が厚くなり(角質肥厚)、かえって毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴の詰まり(詰まり毛穴)に効果的なケア

① 丁寧なクレンジングと洗顔

肌をゴシゴシと擦らないようにたっぷりの量で優しく馴染ませ、メイク汚れや余分な皮脂をぬるま湯ですすぎ残しがないよう十分に洗い流します。

② 保湿を徹底しインナードライを防止する 

肌の内側が乾燥すると、防御反応で皮脂の分泌がさらに過剰になってしまうため、水分を豊富に補給して適切な潤いバランスを保ちます。

③ スペシャル毛穴ケア(週1回程度)

毛穴の詰まりが気になる時は、毎日の基本ケアに加えて、毛穴のざらつきや不要な角質にアプローチする毛穴特化の集中ケア(クレイパックなど)を週に1回を目安に取り入れても良いでしょう。

④ ビタミンを意識的に取り入れる

健やかな肌のターンオーバーをサポートし、皮脂分泌のバランスを整えるために、毎日のスキンケアや食事からビタミンを意識して補給します。

⑤ 生活習慣を整える(食事・睡眠)

ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌を防ぐため、栄養バランスの良い食事や質の高い睡眠を心がけ、内側から肌代謝を整えます。

 

毛穴詰まりが改善しない。セルフケアの限界を感じたら?

1か月程度正しいスキンケアを続けても毛穴の詰まりが改善されない場合は、毛穴の症状と原因に合わせた医学的アプローチを検討しましょう。

美容クリニックでは、以下のような治療が選択されることが多いです。

・医療用の酸で古い角質を溶かす「ケミカルピーリング」

セルフケアでは落とせない硬くなった角栓や角質を溶かして除去し、角栓の詰まりにくい滑らかな肌へ導きます。

・微細な針で肌再生を促す「マイクロニードル治療」

 肌が持っている傷を治す力を活かしてコラーゲン生成を促進し、開いたまま固まっている毛穴を内側からふっくら引き締めます。

・極小の針で美肌成分を届ける「メソセラピー」

 肌に皮脂分泌を抑える成分をはじめとした美容成分をダイレクトに注入し、新しく角栓が詰まるのを予防します。

毛穴の詰まりにアプローチする治療法は様々ですが、原因に合った治療を選択しなければ効果は半減してしまいます。まずは専門医に毛穴の状態を見極めてもらうことが毛穴の詰まりを改善する最短ルートです。

まとめ

毛穴の詰まりの主な原因は、古い角質と皮脂が混ざり合った「角栓」です。適切なスキンケアアイテムを選び、正しい方法でお手入れを続けること、そして規則正しい生活習慣で皮脂の過剰分泌を抑えることが、毛穴の目立たない美しい肌を保つための基本となります。

しかし、正しいスキンケアを続けても改善しない毛穴詰まりは、美容クリニックを頼るのも賢い選択肢です。治療にはそれぞれ優れたメカニズムがあります。これらを適切に活用することで、毛穴が詰まりにくい理想の状態へと導きます。まずは専門医に相談し、あなたに合った正しいアプローチを見つけてみましょう。

Q&A:毛穴の詰まり(詰まり毛穴)に関するよくある質問

Q1:毛穴詰まりは自然に良くなりますか?

A. 軽度であれば改善することもありますが、多くの場合は原因に対するアプローチが必要です。毛穴詰まりが治らない場合は、洗顔だけで解決しようとせず、角質と皮脂の両方に目を向けることが大切です。

Q2:角栓を取った方がいいですか?

A.無理に取るよりも、詰まらせないケアの方が重要です。角栓を繰り返し取る習慣は、毛穴構造に負担をかけ、かえって毛穴の開きや再発につながることがあります。

Q3:毛穴詰まりに保湿は必要ですか?

A.必要です。保湿不足で肌が乾燥すると、皮脂バランスが乱れやすくなり、毛穴詰まりを悪化させることがあります。皮脂が多い肌でも、保湿を完全に抜くのはおすすめできません。

Q4:毛穴詰まりはクレンジングで良くなりますか?

A.すぐに効果を実感するのは難しいでしょう。毎日クレンジングや保湿などのセルフケアを継続し、それでも変化が見られない場合は一度専門医に相談するのが良いでしょう。

Q5:どのくらいで改善しますか?

A.軽い詰まりであれば、スキンケアの見直しで変化を感じることがありますが、長く続いた毛穴悩みは時間がかかることがあります。即効性だけで判断せず、再発しにくい状態を目指すことが大切です。