広尾プライム皮膚科 お知らせ
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美容コラム
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シミと肝斑の治療法は違う?間違った判断で症状を悪化させないための基礎知識
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「ただのシミだと思ってレーザー治療を受けたら、シミが濃くなってしまった」といった経験はありませんか。
肝斑は、一般的なシミと同じように扱ってはいけない「デリケートな炎症状態」です。良かれと思ったケアが逆効果になり、取り返しのつかない色素沈着を招く前に、肝斑という肌トラブルの正体を理解しておきましょう。
監修医師:饗場恵美子先生(広尾プライム皮膚科 形成外科・美容外科専門医)
自己判断のリスクと誤治療の危険性
よく「ただのシミだと思って高出力レーザー治療を受けたら、シミが濃くなってしまった」という相談を受けることがあります。
肝斑は非常にデリケートで、肝斑に一般的なシミ(老人性色素斑)が重なっていた場合、シミへの治療としてレーザー等の強い刺激を与えると、一度はきれいになるものの1か月後くらいに前よりも濃いシミがまた出てくる、ということがよく起こります。
また、よくならないからと自己判断で多数の美白剤を使ったり、複数のクリニックで多数の治療を受けていると、改善を遅らせるだけでなく、メラニン生成そのものが起こらなくなり治らない白斑(肌の色が白く抜ける)ができてしまう可能性があります。
まずは専門医による正確な診断を受け、自分のシミに合った正しいアプローチを知ることが、健やかな素肌への第一歩です。
「消えないシミ」の正体は肝斑?シミ・そばかすとの違いや見分けるポイント
発生するメカニズムの違い
一般的なシミ:主に紫外線ダメージの蓄積
シミは、主に紫外線などの刺激により肌の奥の「メラノサイト」が活性化し、黒色メラニンが過剰に生成されることで発生します。通常、メラニンは肌の生まれ変わり(ターンオーバー)で排出されますが、加齢や炎症で排出が滞ると肌に定着し、シミとして現れます。
肝斑:ストレスや女性ホルモンの乱れが深く関与
肝斑は、女性ホルモンの変動や摩擦、紫外線などの刺激により、表皮基底層のメラノサイト(色素細胞)が活性化(機能異常)し、メラニンを過剰産生し続けるシミです。メラノサイトが「制御不能」な状態にあるため、強いレーザーは逆効果になることが多く、内服薬(トラネキサム酸)などによる治療が一般的です。
シミと肝斑、治療法の違い
性質が異なるため、それぞれアプローチの仕方も異なります。
シミの治療:強いエネルギーでメラニンを破壊するスポットレーザーが選ばれることが多いです。
肝斑の治療:内服薬や外用薬による保存的治療や、ピーリングによる古い角質の除去が選ばれることが多いです。また、「レーザートーニング」が用いられることもあります。その他最近の治療では、肌表面を傷つけずに真皮に対して行う治療もいくつか出てきています。
自己判断で誤った治療を受けてしまうと、症状の悪化や長期化のリスクが伴います。まずは専門医による診断を受け、自身の肌状態を正しく把握することが大切です。
シミと肝斑、混在パターンが一番多い
「自分の顔にあるのは肝斑だけ、あるいはシミだけ」と決めつけるのは禁物です。
実際には、肝斑の上にシミ(老人性色素斑)が点在しているケースが大半です。この場合、まずは全体の下地である肝斑を薄くしてから、最後に残ったシミを改善していく「段階的な治療」が望ましいです。
「消えないシミ」の正体は肝斑?シミ・そばかすとの違いや見分けるポイント
まとめ
肝斑と他のシミが混在している場合、治療の「順番」を間違えると、かえって症状をこじらせてしまうリスクがあります。
だからこそ、自己判断でケアを決め打ちするのではなく、プロの視点で立てた「最短ルートの計画」を基に治療に臨んだ方が、結果的に時間もコストも最小限に抑えることに繋がるかもしれません。正しい治療の道筋を知り、本来の輝く素肌を取り戻しましょう。
シミ・肝斑を改善したい場合は、自己流ケアで悪化させる前に、なるべく早めに医師にご相談ください。
肝斑治療に関するQ&A
Q1. 妊娠中にできた肝斑は、出産後に自然に消えますか?
A. 薄くなるケースもありますが、そのまま定着してしまうことも多いです。ホルモンバランスが落ち着くのを待ってから、専門的なケアを開始することをおすすめします。
Q2. 安いレーザー治療を受けたら、肝斑が以前より濃くなりました。どうすればいいですか?
A. 本来はレーザー治療を受けたクリニックで責任をもって対応すべきですが、そちらに相談できない場合は、自己判断で対応せず医療機関に相談しましょう。
Q3. 肝斑に「トレチノイン・ハイドロキノン」は有効ですか?
A. 有効な手段の一つですが、成分が強く赤みや皮剥けを伴うため、医師の指導なしに自己判断で使うと、その刺激自体が肝斑を悪化させるリスクがあります。必ず医師の指導のもと、使用法やタイミング・期間を守って使用するようにしましょう。
Q4. 肝斑治療を始めたら、普通のシミも一緒に消えますか?
A. 肝斑治療(トーニングなど)で肌全体のトーンが上がり、薄いシミが目立たなくなることはありますが、濃いくっきりしたシミは別途スポット治療が必要な場合が多いです。