広尾プライム皮膚科
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小顔マッサージの頑張りすぎ注意!専門医がたるみ加速NG行動を解説

「フェイスラインがぼやけてきた」「顔が大きく見える」と感じて、マッサージや小顔ローラー、引き上げスキンケアを日々取り入れている方も多いのではないでしょうか。

しかし、その「良かれと思ってやっている習慣」が、実はたるみやシワの原因になっているかもしれません。小顔・たるみケアで最も避けたいのは、肌への「摩擦」と「過度な刺激」です。

本記事では、私たちが普段何気なく行っているセルフケアの中で、特に注意すべきNG行動を徹底解説します。余計な刺激を避け、肌を穏やかに保つケアを目指しましょう。

マッサージなどのNG行動に関するこちらで詳しく解説しています。

 

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

 

専門医が警告!肌の弾力を奪う「摩擦・刺激」NG行動

小顔マッサージや毎日のスキンケアにおいて、知らず知らずのうちに行っている「やりすぎ」や「摩擦」は、肌のハリを保つコラーゲン繊維や、皮膚そのものにダメージを与え、たるみやシミ、色素沈着の原因となります。

NG行動 理由
1. 強い力でゴリゴリ揉む・長時間行う 強い圧や摩擦は、肌のハリを保つコラーゲン線維を物理的に損傷させ、たるみやシワを招き、ダメージが蓄積します。
対策として、
3分程度に留め、心地よいと感じる優しい圧で行いましょう。
2. オイルやクリームを使わないでマッサージ 摩擦は肌への最大のダメージになります。指やローラーが肌の上で滑らず、皮膚が引っ張られ、たるみの原因になります。
対策として、たっぷりのクリームやオイルを使って、摩擦レスにしてください。
3. クレンジングや洗顔でゴシゴシ擦る 擦ると、シミや色素沈着、摩擦によるたるみを引き起こします。特に乾燥肌の方は肌のバリア機能を壊します。
対策として、クレンジング剤をしっかり馴染ませ、
優しく浮かせ、洗い流す際も水圧で擦らないよう注意しましょう。
4. 化粧水をパッティング・目元を擦ってメイクオフ 肌を叩く刺激は炎症を招き、シワやたるみを加速させる可能性があります。目元は皮膚が最も薄いため特に注意。
対策として、化粧水は
手のひらで優しく押さえ込み、アイメイクはリムーバーで浮かせ、そこから拭き取るようにしましょう。

 

その他の「たるみを加速させる」日常のNG習慣

摩擦やスキンケア方法以外にも、日常の何気ない習慣がたるみの一因となっていることがあります。

  • 紫外線対策をしない: 紫外線(UVA)は、真皮層のコラーゲンやエラスチンに大きな影響を与え、たるみを引き起こす主要な要因の一つとされています。季節や天候に関わらず、一年を通して日焼け止めを使用することが望ましいです。
  • 猫背や頬杖をつく: 姿勢が悪いと、首周りや顔のリンパや血流が滞り、むくみやたるみを引き起こします。頬杖は顔に不均等な圧力をかけ、特定の部位のたるみを助長します。
  • ストレスや睡眠不足を放置する: 慢性的なストレスや睡眠不足は、活性酸素を増やし、肌の老化を早める可能性があります。規則正しい生活と質の高い睡眠を確保することが、肌の土台を守ります。

 

これらの習慣を見直すことは、たるみ予防において“とても重要なポイント”です。肌のハリを維持していくために、まず無意識のNG行動を見直すことから始めてみましょう。

セルフケアの限界を感じたら?

セルフマッサージでの日々のケアはたるみ予防には有効とされていますが、たるみそのものの改善は残念ながら見込めません。

たるみの根本原因は、肌の表面ではなく、奥深くの真皮層の支持構造(コラーゲンやエラスチン)の弱体化にあると考えられます。この構造的なたるみに対して、セルフマッサージがたるみの本質的な原因に働きかけることが難しいのは、以下の理由からです。

1.アプローチできる深さの限界

マッサージが主に働きかけるのは皮膚の浅い層であり、血流サポートが主な目的とされています。そのため、たるみの原因といわれる真皮層の深い組織については、物理的にその作用を届かせることが難しいと考えられています。

2.構造への影響は補助的 

マッサージによる穏やかな刺激や圧だけでは、たるみの土台とされる深い組織(コラーゲン繊維など)を再構築・強化するような、本質的な変化を与えることはあまり期待できないとされています。

3.深刻なたるみへの作用の限界

深いシワや目立つたるみは、真皮層の構造全体の弱体化によって生じます。
マッサージでは、この
根本の構造自体を強化・再構築する作用は期待できないため、セルフケアのみで十分な変化を得ることは難しいです。

◆専門的なアプローチを検討する

このように、セルフケアではカバーしきれない構造的な問題に対して、「自分のたるみにはどんなアプローチが合っているのだろう?」と悩んだら、美容クリニックで専門医に相談してみましょう。

専門医に相談することで、たるみの根本原因に基づいたより適切なアドバイスや選択肢を得る機会につながります。

まとめ

たるみ予防や引き締めを目指すセルフケアで最も大切なのは、「肌に優しくあること」です。日々の何気ない習慣によって、たるみや肌トラブルを招くリスクがあることに気づき、今日から正しい習慣へと切り替えましょう。

しかし、マッサージや日々のスキンケアが担えるのは、血行促進や肌のコンディション維持といった補助的な役割が主となります。

 もし、ご自身のケアだけでは改善がみられない、より早く確実な効果を実感したいという場合は、お一人で悩まず医師にご相談ください。

マッサージやセルフケアに関するQ&A

Q1. なぜ、マッサージはたるみの根本的な改善につながらないのですか?

A. たるみの主な原因は、皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンなどの成分が減ることや、皮膚を支える土台の組織が緩むことです。マッサージで物理的な力や摩擦を与えても、これらの土台の組織を再生させたり、引き締めたりする効果はほとんどありません。マッサージはあくまで血行促進とむくみ解消といった補助的なケアが目的です。

Q2. 摩擦レスなリンパケアを行う際に、特に注意すべきことは何ですか?

A. 「摩擦レス」を徹底することが最も重要です。指やローラーが皮膚を引っ張らないよう、必ずたっぷりのクリームやオイルを使用してください。また、力を入れすぎないこと、長時間のケアを避けることも、肌の弾力へのダメージを防ぐために必須です。

Q3. マッサージによる肌の摩擦は、シミの原因にもなりますか?

A. はい、たるみだけでなくシミのリスクもあります。摩擦は肌に刺激を与え、炎症を引き起こす可能性があります。この炎症が原因となって、肌の中でシミのもとが作られてしまうことが考えられます。肌トラブルを避けるためにも、特に優しく行ってください。

Q4. セルフケアに限界を感じた場合、次のステップとして何をすべきですか?

A. お一人で悩まず、専門医にご相談ください。 たるみの原因は、むくみ、脂肪、骨格、そして皮膚の奥の組織の緩みなど複合的です。医師に相談することで、ご自身のたるみがセルフケアで対応できるむくみなのか、それとも専門家の見解が必要な問題なのかを客観的に判断できます。

Q5. マッサージやローラーを毎日続ければ、たるみは解消されますか?

A. いいえ、根本的な解消は困難であると考えられます。 毎日続けることでむくみが取れて一時的にスッキリすることはあっても、マッサージには皮膚の奥のコラーゲンを増やす効果や、緩んだ土台を修復する効果は期待できません。