広尾プライム皮膚科
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たるみを加速させるNG習慣|無意識の癖が肌を老けさせる

「最近フェイスラインがもたついてきた気がする」「写真を撮ると首元が気になる」そんな違和感の裏側には、実は日常の“何気ない癖”が深く関わっています。
加齢だけでは説明できない変化に気づいたときこそ、改善のチャンス。

今回は、専門医の視点から、たるみに直結する「日常のNG習慣」を深掘りし、今日からすぐに始められる具体的な改善策をご紹介します。

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

スマホ首と姿勢の落とし穴:フェイスラインを崩す原因

長時間スマートフォンを下向きで見る「スマホ首」は、現代人のたるみ悩みの大きな原因の一つとして、美容クリニックでも警鐘を鳴らしています。

なぜスマホ首はたるみを招くのか?

  • 重力による皮膚のたるみ:
    人間の頭の重さは約5kgもあり、うつむく角度が深くなるほど、首の筋肉や皮膚にはその何倍もの負荷がかかります。
    この負荷が、首のシワ、二重アゴ、そしてフェイスラインの皮膚を下方に引っ張る力となり、たるみを引き起こします。
  • 血行不良とむくみ:
    首や肩の筋肉が凝り固まり、血行不良を引き起こすことで、顔や首周りの老廃物が滞留しやすくなります。これが慢性的なむくみとなり、たるみをさらに加速させます。
  • 猫背との連鎖:
    猫背など姿勢が悪い状態でいると、体全体の軸を崩し、顔の筋肉全体を重力で下に引っ張り続けます。

 

気づかないうちにフェイスラインが崩れていくのを防ぐためには、スマホを見る際の目線を上げたり、定期的に首や肩を回してストレッチをする習慣を取り入れることが重要です。意識的な姿勢改善が、未来のすっきりとしたフェイスラインを育みます。

咀嚼と表情筋のバランス:片噛みがもたらす左右非対称のたるみ

食事の際にいつも同じ側で噛む癖、あるいは柔らかいものばかりを好んで食べる傾向はありませんか?実はこの「片噛み」や「咀嚼不足」も、たるみを引き起こす要注意な習慣です。

  • 表情筋のアンバランス:
    片側ばかりを使うことで、その側の表情筋は過度に発達し、使わない側の筋肉は衰えてたるみやすくなります。
    その結果、左右のフェイスラインに非対称なたるみや歪みが生じ、顔全体の印象が崩れてしまうことがあります。
  • 表情筋の総合的な衰え:
    柔らかいものばかり食べる食生活は、口周りの表情筋(口輪筋など)を十分に使う機会を奪い、総合的な衰えに繋がります。

 

意識して両側でバランス良く噛むことや、適度に噛み応えのある食材(根菜類など)を取り入れることは、表情筋をバランス良く使い、たるみを予防するために非常に効果的です。

たるみを加速させるNG習慣についてこちらで詳しく解説しています。

紫外線と摩擦:肌の弾力を奪うダブルパンチ

たるみ対策において、紫外線対策の怠りは絶対に避けたい最大のNG習慣です。

  • 紫外線(UVA)による真皮層の破壊:
    紫外線、特に波長の長いUVAは、肌の奥深くの真皮層にまで到達し、ハリを保つコラーゲンやエラスチンの繊維を破壊します(光老化)。
    これにより肌の土台が失われ、たるみを引き起こす原因になります。
  • 間違ったスキンケアによる摩擦:
    洗顔やクレンジング、タオルで拭く際に顔をゴシゴシ強く擦る行為も要注意です。
    強い摩擦は肌のバリア機能を低下させるだけでなく、皮膚組織に負担をかけ、コラーゲン繊維を傷つけたり、炎症(色素沈着)を招いたりする可能性があります。

 

季節や天候を問わず日中の紫外線対策を徹底することと、摩擦レスな優しいスキンケアを心がけることが、肌の土台を守りたるみ予防につながります。

睡眠不足と栄養不足:内側からハリを失わせる要因

忙しい日々の中で、ついおろそかになりがちなのが、体の内側からのケアである睡眠と食事です。

  • 睡眠不足によるターンオーバーの乱れ:
    睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバー(新しい細胞への生まれ変わり)や、ダメージを受けたコラーゲンやエラスチンの修復に不可欠です。
    睡眠不足は、肌の再生が止まり、ハリの低下を招き、たるみが目立ちやすくなります。
  • 栄養バランスの偏り:
    コラーゲンの生成を助けるビタミンCや、肌の健康を保つ良質なタンパク質、抗酸化作用のあるビタミンEなどが不足すると、肌の弾力維持が難しくなります。

 

質の良い睡眠を確保すること、そして野菜や果物、良質なタンパク質を積極的に摂る食生活を心がけることが、内側から肌のハリと弾力をサポートする上で不可欠です。

まとめ

今日ご紹介した「たるみを加速させるNG習慣」は、どれも日常に潜む小さな癖ばかりです。

大切なのは、焦らずご自身のペースで「無意識の癖に気づき、小さなことから始めて、毎日続けること」です。

まずはスマホを見る時の姿勢を意識することから始めてみませんか?あなたの小さな一歩が、きっと大きな変化へと繋がります。

もし、ご自身のケアだけでは改善がみられない、より早く確実な効果を実感したいという場合は、お一人で悩まず医師にご相談ください。

たるみのNG習慣に関するQ&A

Q1. スマホ首でたるみが進行した場合、どのくらいで改善が見込めますか?

A.数週間から数ヶ月で変化を感じ始めます。 姿勢を意識し、首や肩のストレッチを毎日続けることで血行が改善され、むくみが取れることでフェイスラインがすっきりして見えます。肌のハリの根本改善には、最低でも3ヶ月の継続が鍵となります。

Q2. 片噛みの癖を直すにはどうすれば良いですか?

A.意識的な行動から始めましょう。 まずは食事中に「今、どちらで噛んでいるか」を意識し、使っていない側で噛むように心がけます。また、歯科医に相談して、噛み合わせの問題がないかを確認することも大切です。

Q3. 紫外線対策は冬でも必要ですか?

A.はい、一年中必要不可欠です。 特に肌の奥にまで届き、たるみの原因となるUVAは、季節や天候に関わらず一年中降り注いでいます。日焼け止めは年間を通して毎日使用し、室内でも窓際で過ごすことが多い場合は塗ることをおすすめします。

Q4. NG習慣を全て見直すのは大変だと感じます。何から始めれば良いですか?

A.全てを一度に変えようとせず、最も気になる習慣や、ご自身にとって最も改善しやすい習慣を一つだけ選び、そこから始めてみましょう。継続が最も大切です。

Q5. 睡眠時間は確保しているのに、たるみが気になるのはなぜですか?

A.「睡眠の質」が重要です。 睡眠時間だけでなく、質の良い睡眠が肌の再生を助けます。寝る前のスマホ操作を避ける、カフェインを控える、寝室の環境を整えるなど、質の良い睡眠を促す工夫を試してみましょう。