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あなたのシワは何タイプ?|タイプ別にわかる!シワ対策で未来の肌に自信を

シワと一言で言っても、実はその原因や種類はさまざまです。
目元や口元の小さな変化に漠然と不安を抱えている方は、まずは自分のシワがどのタイプかを知ることが、効果的なケアへの第一歩です。
自分のシワがどのタイプかを知ることが、効果的なケアへの第一歩です。

この記事では、シワのタイプを見極めるヒントと、タイプ別の対策法を医師の視点から分かりやすく解説します。

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

「ちりめんジワ」は乾燥サイン!見分け方と即効性ケア

目元や口元に現れる、肌表面がカサカサして見えるような細かなシワ。これこそが「乾燥ジワ」の典型的なサインです。
これは、肌の水分不足によって肌のバリア機能が低下し、肌の柔軟性が失われることで、ちりめん状の浅いシワが刻まれてしまうために起こります。
肌のバリア機能とは、外部刺激から肌を守り、内部の水分蒸発を防ぐ役割を担う大切な機能です。
この機能が弱まると、肌は乾燥しやすくなり、その結果として細かなシワが目立ち始めます。
特に、洗顔後やエアコンの効いた室内で目立ちやすいと感じたら、乾燥ジワの可能性が高いと考えられます。

ちりめんシワには、徹底した保湿ケアが何よりも重要です。
肌の水分を長時間保持する「ヒアルロン酸」や、肌のバリア機能をサポートする「セラミド」といった、水分保持能力の高い成分が配合された化粧品を積極的に取り入れましょう。
洗顔後は時間を空けず、たっぷりの潤いを肌に与えることが、乾燥ジワを未然に防ぎ、進行を遅らせるための鍵となります。

表情の癖が原因?「表情ジワ」のメカニズムと予防策

おでこ、眉間、そして目尻。特定の表情をしたときに深く刻まれ、やがて無表情でも定着してしまうのが「表情ジワ」です。
私たちは一日に何千回も表情筋を動かしています。
若い肌であれば、表情筋の動きに合わせて肌が伸縮しても、肌のコラーゲンやエラスチンといった弾力成分が豊富にあるため、すぐに元に戻ります。

しかし、加齢とともにこれらの成分が減少し、肌の弾力性が失われると、表情の記憶がシワとして残りやすくなってしまいます。

表情ジワの予防には、まず自分の表情の癖を意識することが大切です。
無意識のうちに力を入れている部分がないか、鏡でチェックしてみましょう。
また、肌の弾力維持をサポートする成分(例えば、ペプチドやナイアシンアミドなど)を取り入れることも有効です。
優しくマッサージをして顔の緊張をほぐすことも、表情ジワの定着を防ぐことにもつながります。

表情ジワやその他のシワについてはこちらで詳しく解説しています。

見落としがち!「紫外線ジワ」の特徴と徹底ガード術

頬や首元、手の甲など、日ごろから紫外線をよく浴びる場所にできやすく、肌全体のハリが失われ、ゴワつきや深い溝となって現れるのが「紫外線ジワ」です。
これは、紫外線の中でも特に肌の奥深くまで届く「紫外線A波(UVA)」が、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の土台を崩してしまうことで起こります。
この紫外線ダメージは少しずつ蓄積されるため、若い頃から日に当たることが多い人ほど早く現れる傾向があります。

紫外線ジワの対策は、何よりも「紫外線から肌を守る」ことが絶対条件です。
季節や天候に関わらず、
SPF・PA値の高い日焼け止めを顔だけでなく首元まで毎日しっかり塗りましょう。
帽子や日傘、UVカット効果のある衣類などを活用し、物理的に紫外線を避ける工夫も重要です。
また、
ビタミンC誘導体やビタミンEなど、抗酸化作用のある成分を取り入れることで、紫外線によるダメージを軽減し、肌の回復をサポートできます。

タイプ別シワ対策の基本と賢い成分選び

あなたのシワがどのタイプか見極められたら、次はそれぞれのタイプに合わせた賢いケアを始めましょう。
どのシワタイプにも共通して言えるのは、「保湿」と「紫外線対策」がエイジングケアの基本中の基本であるということ。
肌が潤っていれば乾燥ジワは防げますし、紫外線を防げば肌の土台が守られます。

  • 乾燥ジワにはヒアルロン酸やセラミドで角質層をしっかり保湿。
  • 表情ジワには表情のクセを意識しつつ、ペプチドやナイアシンアミドで肌の弾力改善ケア。
  • 紫外線ジワには日焼け止めを徹底し、ビタミンC誘導体やビタミンEで抗酸化ケア。

さらに、初期のエイジングケア全般に効果が期待できる成分として「レチノール(ビタミンA誘導体)」があります。
レチノールは、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成をサポートする働きが期待できるため、多くのエイジングケア製品に配合されています。

ご自身のシワタイプや肌質に合わせて、最適な成分を取り入れ、今日から賢いエイジングケアを始めましょう。

まとめ

シワのタイプを知ることは、正しいケアを始めるための大切なステップです。

乾燥・紫外線・表情の癖といった原因を理解し、保湿や紫外線対策、日々の表情の動きを意識することで、肌の印象は確実に変わっていきます。

まずは、洗顔後の保湿を丁寧に行うこと、日焼け止めを欠かさないこと。
このような基本的な習慣の積み重ねが、シワの進行を防ぐ一番の近道です。

もし、セルフケアで改善が難しいと感じたら、美容クリニックでの相談を検討しましょう。
専門的な診断と治療により、自分の肌に合ったケア方法を見つけることができます。

シワに関するよくある質問

Q1. シワは一度できると完全に消えないものですか?

A.一度深く刻まれたシワを完全に消すのは難しいですが、適切なケアで目立たなくしたり、進行を遅らせたりすることは可能です。
特に初期の浅いシワであれば、改善の可能性も十分にあります。

Q2. エイジングケアはまだ早いと感じます。いつから必要ですか?

A.エイジングサインが出始めたら、予防的なケアを始めるのに最適なタイミングと言えます。紫外線対策や保湿ケアを徹底することで、将来の肌状態に大きな差が出ます。

Q3. シワ対策で特に注目すべき成分は何ですか?

A.乾燥ジワにはヒアルロン酸やセラミド、肌の弾力低下にはレチノールやナイアシンアミド、紫外線ダメージ対策にはビタミンC誘導体やビタミンEが効果的とされています。
ご自身のシワタイプに合わせて選びましょう。

Q4. 表情ジワをこれ以上深くしないための具体的な方法はありますか?

A.無意識の表情の癖を意識的に変えること、顔の筋肉の緊張を和らげるマッサージ、そして肌の弾力ケアを続けることが重要です。保湿も欠かせません。

Q5. 乾燥ジワと紫外線ジワは、どうやって見分ければ良いですか?

A.乾燥ジワは目元や口元にできるちりめん状の浅いシワで、肌が乾燥すると目立ちます。
紫外線ジワは頬などに現れる、肌全体のハリが失われたような深いシワで、ゴワつきを伴うこともあります。