広尾プライム皮膚科
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シミを悪化させる生活習慣とは?今日からできる見直しポイント

鏡を見るたびに気になるシミ。
せっかくスキンケアや紫外線対策を頑張っていても、知らず知らずのうちに「シミを悪化させる習慣」を続けてしまっている方も少なくありません。
ここでは、気づかないうちにやってしまいがちな習慣と、肌を守るための正しい方法を解説します。

【シミの種類を特定】もう迷わない!タイプ別原因と正しい対策

監修医師:谷 祐子先生(広尾プライム皮膚科 院長 形成外科専門医)

洗顔やクレンジングでの摩擦

毎日の洗顔やクレンジングでゴシゴシとこすっていませんか?
摩擦は肌にとって大きな刺激となり、シミを濃くする原因になります。
特にクレンジングを長時間行ったり、メイクを落としきれずに何度もこするのはNGです。

摩擦を減らすためにたっぷりの泡で包み込むように洗い、メイクも汚れも一度で落とせるW洗顔不要タイプの洗顔料もうまく活用しましょう。

タオルやスキンケアでの強い摩擦

顔を拭くときにタオルでゴシゴシと擦ったり、化粧水をコットンで何度も往復させることも、シミを悪化させる行為です。

おすすめの方法は、柔らかいタオルで水分を押さえるように吸い取ること。
スキンケアはコットンではなく手のひらで優しく押さえ、肌に摩擦を与えないよう意識するだけで肌負担が大きく減らせます。

紫外線対策不足

「今日は曇っているから」「室内にいるから」と日焼け止めを塗らないのも要注意です。
紫外線は天候や窓ガラスを通しても降り注ぎ、シミの大きな原因となります。さらに首や耳の後ろ、手の甲などは塗り忘れやすい部位です。

 ポイントは、毎朝の習慣として日焼け止めを塗ること。
外出時は帽子や日傘なども組み合わせるとより安心です。

 

乾燥や生活習慣の乱れ

肌が乾燥しているとターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れ、メラニンが排出されにくくなります。
また、睡眠不足や不規則な生活、栄養の偏りもシミを悪化させる要因です。


対策としては、入浴後10分以内に保湿をする「スキンケアのゴールデンタイム」を意識しましょう。
さらにビタミンCやEを含む食材を取り入れ、質の良い睡眠をとることで、肌の回復力を高められます。

過度な刺激や間違ったケア

「角質ケアを毎日すればシミが薄くなるのでは」と考える方もいますが、やりすぎは逆効果。
スクラブや高濃度のピーリングを頻繁に行うと、バリア機能が壊れて炎症や色素沈着を招くことがあります。


正しい習慣は、週1回程度の穏やかな角質ケアにとどめ、肌の調子が優れない日は無理に行わないこと。
敏感になっている時は「休む」こともケアの一部です。

まとめ

シミを予防するためには、「プラスのケア」を取り入れることだけでなく、毎日の中でついやってしまう悪化要因を減らすことも大切です。

洗顔・タオル使い・紫外線対策・保湿・生活習慣など、少しの工夫で肌への負担は大きく変わります。

どんどんシミが濃くなる場合や、自分のケアに不安がある場合は、美容クリニックで相談することも選択肢の一つです。
専門家による診断を受けることで、自分に合った方法を提案してもらえる可能性があります。

 

シミに関するQ&A

Q1. シミは毎日の生活習慣で本当に悪化するのですか?

A. 紫外線や摩擦、乾燥などの小さなダメージが積み重なることで、シミが濃くなる可能性があります。
特に「摩擦」と「紫外線対策不足」は悪化の要因としてよく挙げられます。

Q2. 日焼け止めは夏だけで良いですか?

A. いいえ。紫外線は季節や天候に関わらず降り注いでおり、UVAは雲や窓ガラスを通過する性質があります。
そのため、年間を通して日焼け止めを取り入れることが推奨されています。

Q3. 洗顔やスキンケアの摩擦を減らすにはどうすればいいですか?

A. 泡で優しく洗い、タオルでこすらず押さえるように水分を取ると摩擦を減らせます。
化粧水もコットンより手のひらでなじませる方法が望ましいとされています。

Q4. 食生活はシミにどのくらい影響しますか?

A. 栄養バランスの乱れはターンオーバーの乱れや酸化ストレスを招き、シミが濃くなる要因となる場合があります。
ビタミンC・Eやたんぱく質を意識して摂ることが肌の健康に役立ちます。

Q5. 生活習慣を見直しても改善が見られない場合は?

A. 生活習慣の改善はシミを悪化させないために有効ですが、すでに濃く定着したシミをセルフケアだけで薄くするのは難しいです。
その際は美容クリニックで相談し、レーザー治療や光治療、外用薬・内服薬など、あなたのシミにあった治療を提案してもらうと良いでしょう。