1.多汗症について

多汗症そのものの意味は、発汗の量が異常に多い症状のこと指すため、臭いよりも発汗の量を気にする症状に対して使われることが多い。


発汗の場所(局所性なのか、全身性なのか)や分泌の仕方(エクリン汗腺からなのか、アポクリン汗腺からなのか)によっては、わきが(腋臭症)のように臭気を伴う症状を引き起こします。


<局所性の多汗症の代表的な部位とそのよび方>
手のひら 手掌(シュショウ)多汗症
足の裏 足蹠(ソクセキ)多汗症
腋(わき)の下 腋窩(エキカ)多汗症
手のひらと足の裏 手掌足蹠(シュショウソクセキ)多汗症


2.多汗症の治療

当院による多汗症の治療では、


  • ボトックス注入 : 筋肉収縮を抑えることによる多汗の抑制
  • レーザー脱毛 : 毛穴の破壊による腋臭の軽減(アポクリン腺の機能を弱める)

といった抑制・軽減を目的として行なわれ、わきが(腋臭症)治療で必要とする汗腺の除去手術などの外科的な施術は、対象外となります。


ボトックス


3.補足


エクリン汗腺

体中にあり、主に体温調節のために水分を出す汗腺です。


エクリン汗腺から出る成分は、およそ99%が水で1%が塩であるため、それ自体は無色無臭であるが、この水分が脂腺から出る脂分を拡散させたり、雑菌の繁殖しやすい状態をつくりだしたりします。汗の臭いは、そのことが原因とされます。


エクリン汗腺

多汗症の原因となるエクリン腺からの発汗であるが、エクリン腺は真皮層にあるため、その除去は難しいとされています。



アポクリン汗腺

<存在する部位>
毛の密集しているわきの下や陰部など。体中にあるエクリン汗腺と違い局部にしかく。管は毛穴に通じています。

<役割>
皮脂の代謝(排出)を行っている脂腺の補助的な機関として、脂肪成分などの油分を代謝しています。

<活動時期>
性ホルモンの活動に強く影響されるとされ、思春期に活動を開始し、老化で衰えます。

<成分>
鉄分、脂肪分、たんぱく質など。
これらの成分が、皮膚の表面や毛などにある雑菌(微小細菌)によって分解されると、強い臭いの元となる脂肪酸やアンモニアに変化します。


わきが

腋臭症(えきしゅうしょう)とも言います。
アポクリン汗腺からの分泌成分が雑菌(微小細菌)により分解されることにより強い臭いを発する症状のことを言います。




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