1.シミ、そばかす について
しみは、皮膚中にあるメラニンが、新陳代謝によっても肌の外へ押し出されず残って沈着したものです。
メラニン増加の原因は『紫外線』を浴びたり、皮膚が炎症を起こしたりするのと、『ホルモンバランスの乱れ』と『肌の老化』による新陳代謝の衰えと言われています。ですので、年齢と共にしみが増えていくのです。
しみは、医学用語では、色素班といい、以下のように種別されています。原因により形態や治療法は異なりますので、
(そばかすは、しみ(色素班)の一種です)
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
そばかす状の小斑型と、大型班(大型の色素斑)とがある。
肝斑(かんぱん)
妊娠、婦人科疾患、ホルモンバランスの崩れ、精神的ストレスにより、主に目の下から頬にかけて左右対称に茶色の境界のはっきりしたシミ。
後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性太田母斑様色素斑)
思春期ごろから両側の頬骨のところを中心に増えてくる小さな茶色ないし灰色っぽい色素斑。 頬では肝斑と見間違えられやすい。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
にきび、けが、やけど、湿疹などの炎症が治癒した後に生じる茶色い色素沈着。
雀卵斑 (じゃくらんはん)
ソバカス、そばかす。針頭大から釘頭大までの類円形の小色素斑。色素斑の表面はなめらかで、淡褐色から黒褐色をしている。
2.しみの原因
皮膚にはメラノサイトというメラニン色素をつくる細胞がありますが、このメラノサイトは、ホルモンの影響や紫外線を浴びたり、皮膚が炎症などの刺激を受けると、
細胞の核を紫外線から守ろうとして、メラニンが活性化されます。
通常なら、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によって、再生された皮膚と入れ替わりますが、加齢により代謝が遅くなると、細胞の生まれ変わる力が低下します。 すると、メラニンを含んだ細胞は肌の外へ押し出されず残ります。この残ってしまった細胞がいわゆる しみ です。
主な原因としては、次のようなものが挙げられます。
紫外線
皮膚にあるメラノサイトが刺激され、しみの原因になるメラニンが増加します。若い人は新陳代謝と共にメラニンもなくなりますが、中年以降になるとメラニンが細胞中に沈着して、しみになります。
精神的ストレス
脳下垂体から分泌されるメラニン細胞刺激ホルモンは、精神的ストレスの影響をとても受けやすいとされています。イライラしがちな人は、しみ になりやすいので、注意が必要です。
ホルモンバランス
内分泌の失調により、ホルモンバランスを崩しますと、黄体ホルモンなどがメラノサイトを刺激し、メラニンを増加させます。妊娠もメラニン増加の原因になることがあります。
体質・食生活
カフェインなどの神経を刺激する物質が含まれます食品を摂りつづけますと、しみ の原因であるメラニンを増加させる要因となります。
3. しみの治療方法
当院における しみ の治療方法について、ご紹介します。
治療法は1つではないので、ご希望に合わせた治療法をお勧めしております。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸などを塗布し、表皮の古くなった角質や汚れを除去し、その後に新しい皮膚組織を再生させ、新陳代謝(ターンオーバー)を促進・正常化する治療です。
短期間で効果が表れる治療ではありませんが、ある一定回数の治療を行なうことで、新陳代謝が活発になり、しみだけでなく、お顔全体のくすみ・たるみやしわも改善されます。
フォトフェイシャル
特殊な光(IPL)によって、肌に沈着してしまったメラニンにダメージを与えると同時にコラーゲンなどを作り出す繊維芽細胞の働きを活性化させる治療法です。
IPLは、さまざまな波長の光がしみ、ソバカス、色素沈着に反応させ薄くていきますが、それ以外にも、赤ら顔、ニキビ痕などさまざまなトラブルに効果をもたらせるので、
IPLは、従来の部分的なレーザー照射のテープ保護等がなく、お帰りにメイクも可能な治療法です。効果は5回程度の照射で実感でき、徐々に しみ を薄くします。
治療後については、数日から1週間くらいで、かさぶたのように浮きあがってきます。無理に剥がさず、洗顔などで自然に剥がれ落ちるのをお待ち下さい。また、日焼けを避け、十分に保湿して下さい。
レーザー治療
QスイッチYAGレーザーを症状に応じてパワー設定し、メラニン色素の細胞のみ反応させて治療いたしますので、周囲の組織を傷つけることなく、
色素だけを消すことが可能な方法です。
肝斑など一部の しみ は、レーザー治療に適さない場合もあります。
レーザー照射後の肌は、色素沈着を起こしやすく、紫外線対策が重要です。お薬と共に、1〜2週間遮光テープによる保護も必要です。その後も日焼け止めクリームなどでUVケアをしっかりすることが必要です。
レチノイン酸 + ハイドロキノン の外用
トレチノインは、角質を剥がし、皮膚表面の細胞を分裂・増殖させ、肌のターンオーバーを促します。これにより、残ったメラニンを押し上げて排出しますので、しみの部分にお使いいただきますと、とても効果的です。
また、皮脂腺の働きを抑制し、皮脂分泌をおさえる効果もあります。
使用方法は、最初にトレチノインを患部からはみ出ないように薄く塗布し、乾いたら、次にハイドロキノンをトレチノインより広めに薄く塗布します。保管は、要冷蔵です。
その他の治療メニュー
- イオン導入
- シナール・トランサミン内服




