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トレチノイン

【トレチノイン】
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸、レチノイン酸)は、ビタミンAの誘導体で、生理活性はビタミンAの約100〜300倍といわれている。

このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応をこすことはない。

トレチノインは,米国では、しわ、ニキビの治療薬としてFDAに認可されており、多くの患者様に使用されて いる。日本では医師の院内製剤としてのみ処方できる。 (注)現在、多くの化粧品会社からしわに効果があるとしてレチノールやレチニールエステル配合のクリームが市販されておりますが、レチノールやレチニールエステルは外用ではレチノイン酸の約100分の1の生理作用しかないため、実際には臨床効果がない。

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1. トレチノイン 皮膚に対する作用

<ピーリング作用>
古い角質の剥離が顕著になる(角質除去)。

<肌のターンオーバーの促進>
表皮の細胞を活発に分裂・増殖させ、新陳代謝を促進して表皮の細胞を押し上げ、しみの原因であるメラニンの排出を促進する。

<皮脂のコントロール>
皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える。

ニキビは皮脂線の機能が亢進するとともに、毛孔の入り口に角質が異常に厚くなり蓋をすることが原因のひとつとなる。トレチノインの外用は、その皮脂腺を萎縮させ、皮脂腺の機能を低下させるとともに、毛穴に蓋をしている角質(角栓)をはがれやすくする。このことから、トレチノインは、ニキビ、皮脂分泌過多の鼻の毛穴の開き予防に使われる。

<肌のハリ、シワ予防>
レチノインは、真皮のコラーゲンや表皮のヒアルロン酸の生成を促す効果があり、長期的に小ジワの改善を導き、 肌のハリにも有効とされる。

※トレチノインの効果的な使用方法として、強い漂白剤であるハイドロキノンと併用させ、メラノサイトが新しいメラニンを作らないようにするというのが知られている。これにより、表皮はメラニン色素の少ない、きれいな新しい皮膚に置き換えられる。


2. トレチノイン 治療中の注意

治療中は、日焼けしないようにする。

妊娠中、挙児希望のある方は使用を避ける。(動物実験では大量内服投与によって奇形を生ずることが知られています。ヒトでは、トレチノイン外用との因果関係が明らかな奇形発生はこれまでありませんが、念のためトレチノイン治療中は避妊を行なう)

角質剥離作用があるので使用後2.3日のうちに軽い発赤や皮剥け、刺激症状がでる。


3.ハイドロキノン

ハイドロキノンは『お肌の漂白剤』とも呼ばれ漂白作用のある塗り薬。

ハイドロキノンはメラニン色素を合成する酵素であるチロジナーゼの働きを弱め、さらにメラニン色素を作 細胞(メラノサイト)の数を少なくする作用がある。そのためシミの原因であるメラニン色素を作らせなくし 在あるしみを薄くし、さらに予防する働きがあります。その美白効果は、アルブチンやコウジ酸の約100倍 ある。


4.東大方式 トレチノイン・ハイドロキノン療法

ハイドロキノンは単独だと、お肌に浸透しづらいためトレチノインを併用すると効果的である。

これが東大病院で東大形成外科講師 吉村先生を筆頭に1995年以来13,000例を超える症例が重ねら れた、トレチノインハイドロキノン療法。これまでレーザーで治療できなかった肝斑や炎症後色素沈着、その 他さまざまなしみやあざの治療に著効する。

<治療中の注意>
・治療中は、日焼けしないようにする。
・アレルギー反応がでる場合もあるので、まず首などでパッチテストなどをする。

関連: レチノール  ハイドロキノン  ターンオーバー  しみ  ニキビ 老人性色素斑  肝斑  美白 




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